A4フラットファイルサイズ対応のランドセル、メーカーによって何が違う?
テレビのCMでもよく見ることがある、A4フラットファイルサイズ対応の大容量ランドセルですが、ランドセルのサイズはすべてのメーカーが統一されているわけではなく、A4フラットファイルが収納できるのは前提ですが、ランドセルのサイズや収納力には違いがあります。
ランドセルのサイズがA4フラットファイルサイズに対応していないと、授業などで主にプリントをはさんでまとめるときに使用するので持ち帰ることも多く、教科書やノートよりもサイズが大きいため、折り曲げてランドセルに押し込んだり、かぶせ(ふた)の部分に横にしてはさんだり、手提げかばんに入れて持ち帰るということになってしまいます。
両手がふさがってしまっていると、転んでしまったときに手を出すことができず、とくに冬などに道路が凍ってしまって滑りやすくなっているとこで転ぶと、大けがをしてしまうことがあるかもしれません。
そこで、脱ゆとり教育によって教材が増えたころから、ランドセルのサイズが大きいA4フラットファイルサイズ対応のランドセルだけではなく、背負いやすくたくさんの荷物が収納できるようなA4フラットファイルサイズ対応のランドセルの開発がされてきました。
最近はA4フラットファイルサイズ対応の大容量ランドセルが主流になってきており、容量はそれぞれのメーカーによってメインの大マチや小マチのサイズが微妙に違ており、その収納力は微妙に違っています。
@A4用紙サイズ
(縦 297mm×横 210mm)
A4用紙のサイズの教科書が入るランドセルで、「A4クリアファイル対応」と「A4フラットファイル対応」のランドセルが販売される前のランドセルのサイズです。
A4クリアファイルやA4フラットファイルを入れるためには少しサイズが小さいので折れ曲がってしまいます。
AA4クリアファイルサイズ
(縦 310mm×横 220mm)
クリアファイルはポリプロピレンなどで出来ていて、書類をはさんで保管したり保護したりする透明なファイルです。
A4クリアファイルがラクに入る大きさのランドセルなので、学校から配布されたプリントなどをクリアファイルに入れて、紙を折り曲げずに持ち帰ることができます。
※出典:KOKUYO公式ホームページ
BA4フラットファイルサイズ
(縦 307mm×横 230mm)
フラットファイルは分厚い紙で出来ていて、ファイルについている2つの長細いプラスチックの部分に、パンチで2つ穴を開けた用紙を通して最後にストッパーでとめるファイルです。
A4フラットファイルがすっぽりと入る大きさのランドセルなので、がさつな入れ方をしてしまう男の子でもプリントなどをきれいに入れることができます。
※出典:KOKUYO公式ホームページ
ランドセルの容量(内寸)を比較!
各ランドセルメーカーのランドセルの容量の比較をしてみました。
各ランドセルメーカーのモデルによってサイズが違っているため、各メーカーの大容量のあるモデルのサイズで比較をしてみました。
小マチが大きくなる工夫がされているランドセルもありますが、最近のランドセルの容量はA4フラットファイルサイズ対応で収納力が高いものが多いので、ここにあげたものだけでも容量は十分にあります。
ランドセルの容量とともに背負いやすくて使いやすいものを子どもに選んであげてください。
大マチ |
小マチ |
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横幅 | 高さ | マチ幅 | ||
セイバン | 23.5cm | 31cm | 12cm | |
フィットちゃん 楽スキッ | 23.3cm | 31cm | 12cm | |
ふわりぃ のび〜るポケット | 23.2cm | 30.5cm | 13cm | 最大約5cm |
イオン みらいポケット | 23.5cm | 31.5cm | 12.5cm | 最大約8cm |
池田屋 | 23cm | 31cm | 12cm | 最大約4.5cm |
カザマランドセル | 23.5cm | 31cm | 12cm | 最大約3.5cm |
大容量のランドセルを選ぶポイントは?
ランドセルを選ぶときにまず何をポイントにしますか?
もちろん、ランドセルを選ぶときに最初に考えることが多いデザインやカラー、お子さんに負担がかかりにく背負いやすさや丈夫さ、安全面など、ランドセルを購入するときには重要なポイントです。
しかし、脱ゆとり教育とともに増えた毎日の荷物の量はとても多く、収納力が高く大容量のランドセルは選ぶときのポイントの1つとして考えるのは、これからの小学校の学習用品を毎日持っていくことを考えると、安全面にもつながってくるとても重要なポイントになります。
こんなにたくさんある!小学生の持ち物
- 教科書・ノート
- 筆箱
- A4フラットファイル
- A4クリアファイル
- 連絡帳・連絡袋
- 体操服
- 給食袋
- 上靴
- 歯ブラシ
- 水筒
- 傘・レインコート(雨の日)
- 鍵盤ハーモニカ
- リコーダー
- 絵の具
- 習字道具
- プールの用意 など
その日の授業によって持っていくものが違いますが、荷物を持っていくものが多い授業が重なってしまった場合、たくさんのの荷物を持っていかなければいけない日もあり、両手がふさがるだけではなく、荷物の重さでバランスが取れずに転んでケガをしてしまうかもしれません。
そんなときに大容量のランドセルに、少しでも多くの荷物が収納できればお子さんの負担を軽くすることができて、安全面でのリスクを減らすことができるのです。
最近は、ほとんどのブランドがA4フラットファイルサイズ対応になってきており、大容量のランドセルが増えてきたため、教科書やノート、ファイル以外の荷物をランドセルに少しでも多く収納する工夫は、各メーカーによって違うので、その収納力を見るときには次のポイントが大切になってきます。
教科書やノートなどを入れるメインポケットのことで、この大マチの幅がランドセルの容量を決めてしまうといってもいいかもしれません。
奥行きが平均よりも2.5cmゆとりがあるもの、高さも業界平均よりもゆとりがあるものなど、ブランドによって奥行きと高さが違っているので、選ぶときには大マチの幅を比べてみましょう。
前段についているサブポケットをいい、筆箱や給食エプロンなど教科書やノート以外の荷物を整理して入れることができるため、この小マチの収納力も選ぶときのポイントとなります。
近年では小マチに収納性を持たせている製品がふえてきており、イオンの「かるすぽ みらいポケット」では、通常時は3cmの奥行きの小マチが、容量を拡大したときには最大8cmに伸びることで、荷物をたくさん収納することができます。
※出典:イオンの公式ページより「かるすぽ みらいポケット」
「A4サイズ」「A4クリアファイルサイズ」「A4フラットファイルサイズ」、それぞれがそこまで大きく差があるわけではありませんが、1〜2cmの大きさの差によってファイルを斜めに入れたり、かぶせ(ふた)に挟むということがなくなり、荷物をすっきりとランドセルに収納することができます。
その地域の小学校によってA4フラットファイルを使用していないという学校もありますが、収納力があり大容量のランドセルであれば、手で持って歩かなければいけない荷物がランドセルに入るため、登下校中に両手をあけることができます。
収納力がある大容量で背負いやすいおすすめのランドセルはどれ?
教科書やノートなどの教材を入れるメインスペースの大マチは、A4フラットファイルがすっぽりと入ります。高学年になると副教材などさらに教材が増えても安心の収納力です。
教材が少ないときには、余った隙間に上靴や給食エプロンなども入れることができるので、手で荷物を持つことがなく両手があきます。
セイバンのランドセルは総合的に機能性が高く、肩ベルトの付け根の部分の樹脂素材「天使のはね」背カン、「3Dベルト」などの工夫によって体感重量が軽くなり、背負うときに子どもに負担がかからないような工夫がされています。
サイズ(内寸) |
横幅 23.5cm×高さ 31cm×マチ幅 12cm |
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荷物が全部ランドセルに入れられたら楽かも…という開発者さんの子どものころのエピソードから作られた収納力を重点に開発された、ふわりぃの「のび〜るポケットは」、小マチの部分が使わないときにはペタンコなのに、荷物が多いときには全部広げて最大で約5cmも伸びます。
ふわりぃのランドセルは、成長とともに変わっていく体型・身長などにも対応できるように作られており、障がい児用のUランドセルも高い評価を得ているなど、何よりもお子さんを最優先に考えた「子ども第一主義」の背負いやすいランドセルが作られています。
サイズ(内寸) |
大マチ:横幅 23.3cm×高さ 30.5cm×マチ幅 13cm 小マチ:最大約5cm |
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小マチが3cm〜8cmまで自在に伸び縮みする「みらいポケット」は、新学習指導要領が2020年に始まることによって荷物がさらに増えることが考慮されている大容量ランドセルです。高学年になって副教材などの荷物が増えてもたっぷり収納ができて、手ぶらで安全に通学することができます。
テレビなどのCMなどでも見ることが多いイオンのランドセルは、ランドセルメーカーではありませんが、イオンオリジナルランドセル「かるすぽランドセル」は、品質が高く人気があります。
セイバンやフィットちゃんなどとコラボした限定モデルや、イオンのオンラインショップでした購入できないランドセルも人気です。
サイズ(内寸) |
大マチ:横幅 23.5cm×高さ 31.5cm×マチ幅 12.5cm 小マチ:最大約8cm |
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A4フラットファイルがすっぽり入るサイズの「楽スキッ」は、今までのフィットちゃんのモデルよりも20%収納力がアップしたことで、学年が上がるごとに増えていく副教材なども安心して収納することができ、教材が少ない日には他の荷物も入れることができる容量なので、両手があいて手ぶらで通学することができます。
フィットちゃんランドセルはセイバンの天使のはねと同じように人気があり、評価が高いランドセルメーカーで、背負いやすく、体が成長しても使い心地がいい工夫がされています。
大手メーカーならではの機能性と、カラーやデザインが豊富がなので、「かわいい」「かっこいい」ランドセルがたくさんラインナップされています。
サイズ(内寸) |
大マチ:横幅 23.3cm×高さ 31cm×マチ幅 12cm |
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小学校1年生でも以外に荷物は多くあるため、ただ容量が大きいだけではなく子どもたちが使いやすいということを考えて作られた池田屋のランドセルは、小マチが最大4.5cmまで広がるので、サブバックで持っていくはずの体操服や水筒まですっぽりと収納することができる大容量で、両手が自由になって通学も安心できます。
1950年に創業されてから現在まで、池田屋の「厳選したよいものを」「お客様の立場に立ったものづくり」という2つのこだわりを持ってランドセルが作られており、日々の努力、改良が重ねられている「子ども思い」のランドセルが作られています。
サイズ(内寸) |
大マチ:横幅 23cm×高さ 31cm×マチ幅 12cm 小マチ:最大約4.5cm |
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